はじめに
Unity 2020.2でShaderGraphに大きな変更があったので自分が理解できる範囲でまとめていきたいと思います
環境は Unity 2020.2.0b8(ベータ版なのでこれから変更される可能性がありますがご了承ください)
Universal Render Pipeline(テンプレートのプロジェクトです) を使用しています
Master Stack Graph
公式
マスターノードに変更がありました。
今までの出力は各マスタノードごとに固定されていましたが、Master Stack Graphでは出力を自分で設定するようになります。(Target Setttingsを変更すれば勝手にMaster Stack Graphも変更されるので自分で追加する必要性は薄そうですが・・)
ShaderGraphを作成する際は2DrenderかPBR GraphかUnlit Graphを作成するというのが主な作成方法でしたが、Master Stack GraphになったことでBlank Shader Graphに統合されました。
いままでは使用用途に応じて作成するShaderGraphを分けていましたが、これからはShaderGraphを作成してから使用用途に応じて設定を変更していくようです。
Graph Inspector
公式
UnityのInspectorがShaderGraph用に追加されました。
Graph InspectorにはNode SettingsとGraph Settingsが存在します
Node Settings
ノードを選択した際に情報が表示されます
Node Settings内で確認できる情報は
・ノードごとの精度
・プロパティ情報
・キーワード情報
・Custom Function ノードの設定
・サブグラフの出力
です。
今までノードの近くに情報が表示されてので見づらい場面がありましたが、Node Settingsのおかげで見る場所が統一され、情報の確認、調整がやりやすくなったと思います。
Graph Settings
Graph Settings内で確認できる情報は
・precision
Masterの浮動小数点数の精度
・Target Settings
公式見る感じだとシェーダーグラフから生成されたシェーダーのエンドポイントの互換性を決定とあります。
項目は現時点でUniversalとVisual Effectがあるので、おそらくURPで使用するものかVFXGraphで使用するShaderなのかを指定するところだと思います。
Universal
Target SettingsでUniversalを指定すると表示されます
・Material
Unlit(ライティングなし)かLit(ライティングあり)を指定できます ここを変更することでMaster Stackの内容が変化します
透明を使用するかを指定
・Alpha Clip アルファクリップを使用するかを指定
・Two Sided 裏の面を描画するかを指定
・Custom Editor GUI
Inspectorを拡張できます
Graph SettingsにShaderGraph共通の設定項目がまとめられていて使いやすいと感じました
ノード関連
ノード検索がどこの文字と一致しているかわかるようになり、検索しやすくなりました。
2020.3
追記 ShaderGraphの変更点はここで確認できます